外国人介護士と一言で言っても、その背景は様々で、現在海外からの技能実習生がたくさんいます。接点も多くなる一方で、問題が増えているのは事実です。

現在、外国人介護士として働く技能実習生の国の多くは、ネパール、ベトナム、カンボジアです。彼らは比較的日本文化を理解できる要素があると言われています。日本の文化は外国人介護士からみても非常に難しい点がいくつもあります。同じ動作で異なる意味を持つ事もあります。例えば、頭をなでるという行為は子供に対して愛情表現のように自然に行ってしまう行為ですが、ネパールでは頭から生気を奪うと言われ相手の親に怒られる失礼な行為にあたります。このように、一方ではなくお互いが知っていた方がいい「文化の違い」は外国人介護士だけの問題ではないでしょう。

この文化の違いの壁を解決する方法の一つに、お互いを知る時間を設けるという取り組みがあります。例えば、職員同士のレクリエーションを行ったり、外国人介護士と毎日10分間のお話タイムを設けるなど様々です。外国人介護士を含む海外から働きに来た人は「日本人と仲良くなりたい」という意思を持っています。しかし、周りに仲間がいないので消極的になってしまったり、日本文化を「知らない」ため失礼な人と誤解されてしまう事も少なくありません。このような問題を解消するには、受入側も相手の国や文化を知るとお互いに歩みよれます。もちろん短時間で成果がでるものではありませんが、将来的には非常に有効な手段です。